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設計を始めてから2ヶ月余り、我がクラスのジェットコースターは完成し、そして多くの人たちを乗せ、そして最後はクラスみんなの手によって解体されました…。
準備・作成では、本当にみんなが協力し、完成までこぎつける事ができました。クラスのほとんどの生徒が電動ドライバドリルが使えるようになりました(笑)。男子よりもノコギリの上手な女子や、やってるうちにもの作りの面白さにはまっていく生徒など、見ていて私はとても楽しい思いをさせてもらいました。作業をしている生徒たちはみんな楽しそうな顔をしていました。放課後に作成を行っていったのですが、その期間中、私は毎日放課後が楽しみで楽しみで。ジェットコースターは出来ていくし、生徒とたくさんいろいろな話ができるし…、楽しい時間を過ごさせていただきました。
初めてノコギリや電動工具を使う者も多く、始めは見ていて本当に不安でした。もちろん基本的な工具の使い方は教えましたが、それ以上は危険回避の目的以外では、私は細かな作成方法に関しては、ほとんど手も口も出さないで見守る事にしたのです。「○○はどうすればいいですか?」と聞いてくる生徒に対して、私は「この部分は○○となる目的が最終的に達成できればいい。そうなるためにどういう風に作ればいいかはみんなで考えてやってくれ」としか言いません。そこからが面白い!私も思い浮かばなかったようなすばらしい方法で作業に取り組む者もいれば、私が見ていて「きっと失敗するぞ」と思う方法で取り組んで、私の予想通り失敗して困っている者もいました(笑)。しかし、更に見ているとアイディアを出し合い、見事に解決していくのです。そして最後の方はみんな「○○はこうしようと思うのですがいいですね」と言ってくるようになってくれました。もちろん途中途中で弱い構造にならないようにアドバイスはしていましたが、本当に最後の方はアドバイスすら必要の無い作業振りでした。
私は常日頃思っていることがあります。本当に自分の身になるのは「教わったこと」ではなくて「自分で創造したこと」だと。このジェットコースター作成の過程ではそれを大切にしたかったのです。もし私が構造や作り方を細かく全て指示して、難しい作業は私がやってしまうというようなやり方をしていたとしたら、きっと違った結果になっていたかと思います。
作業中に怪我(もちろん絆創膏でOKな程度の大した怪我ではありませんよ)をした者もいました。失敗して遠回りして面倒になった作り方をしてしまった者もいました。しかし、私はそれが良いのだと思います。怪我をすれば「こうすると危ない」という事を覚え、忘れる事はありません。自分で考えたやり方で作成を失敗すれば悔しいし、だからこそ、なぜ失敗したか、どうすれば同じ失敗をしないかを考えるし、成功するまでがんばりたくなるのです。そしてその事は恐らく忘れないでしょう。だから同じ失敗は繰り返しません。もし始めに「こうすると危ないよ」「こうやって作るんだよ」と教えていたら、どうしてそうするのか理由も考えないで、言われた事をやるだけになってしまい、物は出来上がっても、学習できる事は少なくなってしまうのです。
子供も大人もたくさんの方が乗ってくれました
私も何回も乗りました(左) 小さい子はクラスの生徒が一緒に(右)
校長先生(左)も副校長先生(右)も乗ってくれました
このクラスみんなの笑顔が「成功」を物語っているのです!
学校はたくさん「失敗するべき」ところなのです。それが「大失敗」にならないように見守り、最小限のアドバイスをすることが、我々教員の仕事だと私は思っています。それが高等学校に入学する意味であると思います。もし頭の良い大学に行くこと「だけ」が目的であれば、高校なんかに来ないで予備校に通い、テストで高得点を取れるように受験勉強だけをした方が絶対に良いです。でも、そこでは学べない大切なものが、望洋高校では、このようなジェットコースター作成で(笑)学べるのです!