博士(工学)。天然物有機化学者、そしてベニバナ研究家です。“コツコツ実行”を志す努力家タイプ。好きな言葉は感謝。高校時代から頑固で寡黙、週7時間の工業化学実験に熱中し、専門書を読んでいました。理科は、教科書の中だけで終わらないのが醍醐味。サイエンスには無限の拡がりがある。「人生は化学平衡のようなもの。平衡移動の法則(ルシャトリエの原理)に従わない人生も楽し」なのだ。意味が分からない諸君、化学Ⅱを履修しなさい!
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Friedel-Crafts reaction

2007.08.24

 こんにちは。昨日の東邦大学理学部生物分子科学科で行われた教員研修をお話しましょう。
 教員の夏休みは,部活動指導や補習指導,学園行事など結構お仕事があります。教科に関する勉強会もあり,小生は,東邦大学で行われた「高校教員を対象とした理科教室(化学)」に参加してきました。テーマは,「ミクロスケールの有機合成実験 -フリーデルクラフツ反応-」で1日化学実験を行ってきました。みなさんが知っているガラス器具を一回り小さくした実験器具で少量の薬品を使って,安全かつ効率よく有機化合物をつくる実験です。反応は,ピレンという物質に塩化アセチルを反応させて,1-アセチルピレンを合成するミッションです。
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 ちょっと複雑な反応式ですが(小生は,このような反応系をみるとウキウキします。まあ~化学系学科の生化学・有機系で勉強したのですから当たり前でしょう),化学系学科に進むと誰でも行う基本の反応系です。Friedel-Crafts reactionも重要な反応理論となります。左下の写真は実験装置。右下は生成物です。
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 合成品の融点を調べることで純度が推定できます。これは,融点測定をしている様子です。
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 文献は,89℃~90℃のところ,合成品は,87℃~89℃でしたのでまあまあの出来でした。収率は76%でした。学生の合成よりも優秀かな。
 これを本校でどのように応用するかは,小生の意欲と能力次第です。理科講座化学系の生徒諸君は,後期に入ると薬品合成実験やクロマトグラフィー操作に関連した分析化学実験を学習します。その時に実験に組み込みましょう。楽しみに待っていてください。

トラックバック(0)|投稿者:Dr.Eng.Aki.
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