博士(工学)。天然物有機化学者、そしてベニバナ研究家です。“コツコツ実行”を志す努力家タイプ。好きな言葉は感謝。高校時代から頑固で寡黙、週7時間の工業化学実験に熱中し、専門書を読んでいました。理科は、教科書の中だけで終わらないのが醍醐味。サイエンスには無限の拡がりがある。「人生は化学平衡のようなもの。平衡移動の法則(ルシャトリエの原理)に従わない人生も楽し」なのだ。意味が分からない諸君、化学Ⅱを履修しなさい!
福島へのメッセージはこちら
[drengbenifuku2007@boyo.tokai.ed.jp]
2010.06
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

 

2007年度SPP活動⑧・第5回講座〔講座Ⅱ:食品〕

2007.11.14

2007年度 理科特別講座
 Science Partnership Project & Boyo Special Science Program 2007
 ☆2007年度SPP&BSSP第6回講座〔講座Ⅱ:食品〕実施☆

SPP第5回講座:11月12日(月) 東京農業大学世田谷キャンパス 11時~16時
SPP公式報告は,「ニュース」・SPPコーナーをご覧ください!

  〔日本の食文化と科学技術 ~醸造技術と発酵技術~〕

aDSC_7897.JPG aDSCN2200.JPG

 サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト第5回講座〔講座Ⅱ:食品〕は,東京農業大学世田谷キャンパス18号館実験室で行われた。8階から見える都心の眺望にびっくり。新宿副都心やお台場、遠くに横浜ベイブリッジ、多摩川方面などを一望し、都心の大学に来たなという気分に浸る。昼食は、学食が混む時間を避けて早めに摂る。サラダは10g=10円、鮭フライ定食で600円ちょっと。割安感がある食事に満足。ゆっくりする間もなく、実験室に戻った。純白の本格的な白衣に身を包み、若き科学者の卵たちがいよいよ実験に挑むのだ。「麹の酵素力価をはかる」実験をスタート。

aDSC_7870.JPG aDSC_7784.JPG

 この実験は、醤油・味噌などの醸造に欠かせない麹菌というカビを生やした麹から得られる酵素(ここでの主人公は、タンパク質分解酵素プロテアーゼ)がタンパク質をどれだけの割合で分解してアミノ酸にするかを、チロシン1μgを1分間に生成する割合(Unit/g)として求めるものだ。生化学系実験では当たり前の器具や機器分析装置でも生徒たちにとってははじめて見る器具であり、はじめての操作。当然使い慣れていないので実験精度は期待できない。でも、実験についていただいた学生さんの指導のもと、不慣れながらも操作は何とか様になっているようだ。分光光度計、小生の当時はSP20を使っていたが、今は当然上位機種。微量液をメスピペットで吸い上げる。生徒たちは真剣に取り組んでいた。
 小生は、その風景を見ながら、実験室の探索へ。麹を扱う部屋があり、さすが農大と感心する。古いクリーンベンチを見て、さらに懐かしい気分になった。大学という場は独特の雰囲気があり、東海大学の時もそうだが、学生であったころの自分に返った気分になれる。
 実験は比較的難しい内容であったが、本格的な実験をしたという意義は大きく、生徒たちにとっても特化した分野の世界に一歩足を入れることが出来たのではないかと思う。今回のプレゼンテーションはデータの比較で終わってしまったが、大学の本格的な実験授業を味わう絶好の機会となった。
 最後に、舘先生を囲んで、学生さんとみんなで集合写真。いただいた大変貴重な発酵・醸造試料は、今後の生体分析用サンプルとして使うことを約束し、無事に帰路についた。次回は、いよいよ醤油工場へ。
 舘先生はじめ大学院生、大学生、短大生のみなさん誠にありがとうございました。また、よろしく御願い致します。

トラックバック(0)|投稿者:Dr.Eng.Aki.
この記事のトラックバック Ping-URL
http://blog.pr.tokai.ac.jp/tk/mt-tb.cgi/551

 

【ページの最上部へ】