博士(工学)。天然物有機化学者、そしてベニバナ研究家です。“コツコツ実行”を志す努力家タイプ。好きな言葉は感謝。高校時代から頑固で寡黙、週7時間の工業化学実験に熱中し、専門書を読んでいました。理科は、教科書の中だけで終わらないのが醍醐味。サイエンスには無限の拡がりがある。「人生は化学平衡のようなもの。平衡移動の法則(ルシャトリエの原理)に従わない人生も楽し」なのだ。意味が分からない諸君、化学Ⅱを履修しなさい!
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「化学Ⅰ」の紹介

2008.02.15

 今日は授業の様子を紹介しましょう。写真は2年生で勉強する「化学Ⅰ」の授業の様子です。今日のテーマは「無機化学実験Ⅰ」です。第1族(Na),第2族(Ca),16族(O,S),17族(Cl)の単体や化合物の反応に関する勉強です。石灰水に息を吹き込むと白く濁る反応を小学校や中学校でやったことがあるでしょう。高校でも実験をしますが,炭酸カルシウムの白色沈殿がある水溶液にさらに二酸化炭素を吹き込むとどうなるでしょうか?何と無色透明な水溶液に変身してしまうのです。そこまでは小中学校ではやっていないでしょう。写真は,温度センサーを使って水溶液の温度を測定し,グラフで温度変化を見ている様子です。化学は黒板を使った教室で行われている座学以外に化学実験室で様々なサイエンスの世界を覗いているのです。

DSCN2913a.JPG
 水溶液の温度変化の様子

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南極ボストーク湖で考えること

2008.02.02

 こんにちは。先月のとある日曜日。子ども達をつれて,お台場にある未来館・地下展に行ってきました。開催期間終了1日前でしたが,最終日近い日曜日でも結構の人混みでゆっくりとまではいきませんでしたが,なかなかおもしろい展示を学習しました。その中で,興味をもったものに南極にあるボストーク湖についてちょっと思ったことを書きましょう。
 ボストーク湖は,南極の雪や氷の下約3700mにある湖で,ロシアのボストーク基地付近の地下にあり,当然ながら湖の上は氷です。その氷を採掘して年代を測定したところ約42万年前とわかりました。つまり,湖水はその当時あるいはそれ以前の水(50~100万年前)ということになるようです。その時代の水中の様子を探ることは,生物の存在の有無,有機物,無機物の存在割合など当時の地球環境の様子がわかるということになります。現在,氷床と湖水の境界面100mほど近くまで採掘が進んでいますが,今は採掘を停止しているそうです。その理由は,穴を開けることで,現在の地球の汚染物が浸入し,当時の状態が破壊され,人類が及ぼす環境汚染が懸念されるからだといいます。人為的に湖水の環境を破壊してしまう恐れが十分にあるということです。
 では,選択です。古代の地球環境を知り,未来の地球を守るために採掘を続けるべきか。それとも現在のまま封印し,大切に保存すべきか。どちらを選ぶでしょう。よく専門家の方々から今の技術をもってすれば決して環境破壊にならないと工事に踏み切り,直接の原因で無いと言いつつもそれ以降に急激な環境変化をもたらした例がたくさんあります。未知なる物を知る権利,知ろうとする権利はあります。知ることにより,私たちに幸せをもたらせることも多くあります。しかし,知ったことで不幸になる,不幸にすることもありますね。
 小生は,その存在を知っただけで満足ですね。この件に関してのみ判断すれば,今の地球環境では,地球の過去を知っても現在・未来を良くする事は難しいでしょう。単なる興味本位で終わってしまう気がします。素人考えてすみませんが,ロマンとして想像を鋭くして考えるレベルで留めておきたいと考えます。

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