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7月26日の新聞記事やインターネットで『さまよえる「博士」』というタイトルで,修了者の25%が浪人という記事がありました。このような傾向は,今に始まったことではなく,数年前からすでに問題視されていたことであり,該当者や関わる人間にとってはやっと世間に公表してもらえた問題と捉えている事と思います。行政が,日本の基礎研究レベルupを目的に大学院教育の重視や「博士」課程増産計画を打ちたて多くのDr.,PhD.が誕生しました。しかし,今の現状は記事にあるとおり,無責任に多くの博士修了者を生んだものの,受け皿が無く,就職できない状況が生まれているのです。研究職に就けない,大学教員の空きが無い,ずさんなポスドク制度で,使い捨てカイロのような研究員制度など,負の側面が多々あるのです。理数系離れが未だ改善されない背景には,興味や関心を持って進んだ理工系の終着駅にこのような現状が待ち受けていることが要因の一つとなっているのは明らかです。一生懸命に理想を抱き,努力と我慢とわずかなチャンスを最大限に活かさなければならない現実と将来の末路。「博士」課程は何のために存在しているのか。日本の理数系対策の改善がこんなところにも求められているのです。
もちろん全てがそうとは限りません。課程を修了して,それぞれの目的を達成している多くの「博士」課程修了者もいます。小生も,Dr.Eng.という学位を有している以上,研究レベルはどうあれ「研究業」は義務であり,責任ある立場であると思っています。教育と研究は教師として必要と認識しています。ただ,活動場所が「高等学校」であり,「高校教師」であるということだけ。小生の基本理念は大学であろうと,研究所であろうと,企業であろうと変わりません。むしろ高等学校でどれけの貢献が出来るかが勝負と思っています。ですから,小生は,みなさんに「博士」を紹介し,大学院進学を勧めるのです。