研修も終盤になった本日,夕食後時間が取れたので,久し振りに夜のキャンパスを散歩しました。今から20数年前,研究に明け暮れていた時,閑散とした深夜のキャンパスを帰宅していた頃を再び味わいたいと思い,デジカメを持って散歩することにしたのです。
寝食している松前会館をスタートして,2号館,1号館,南門方向へ進みE棟,F棟,17号館,12号館など理工系実験棟へと結構な距離を散歩しました。歩いている学生も少なく,汗をできるだけ掻かない様にゆっくりと歩きました。
雰囲気は当時のままで,日々「ベニバナ」と実験器具に囲まれ,英文と格闘し,充実した1日を終えて味わう達成感やキャンパスの夏の匂い,温度・湿度が絶妙なタイミングでコンタミした空間を仲間と楽しみながら帰宅していた当時が再び甦りました。
小生は,その“時空”がとても好きでした。もしかすると,そんな空間を今でも求めているのかもしれませんね。みなさんもチャンスがあったらぜひ味わってみてください。
7月21日~26日の6日間,東海大学湘南キャンパスで理科の先生が集い,実験や授業展開の方法について研修をしています。小生は化学が専門なので,酸・塩基反応とpHに関する実験,酸化還元や講座に関する授業指導案,試験問題等の作成方法を勉強し,より良い授業展開ができるよう検討しています。
本日は中和滴定実験をしました。滴定実験そのものは普段「化学Ⅰ」で行っていますので別段真新しい事ではないのですが,水酸化ナトリウム水溶液のファクターを求めるために,一次標準物質(フタル酸水素カリウム)を用いて事前滴定を行ったことや水酸化ナトリウム水溶液の滴下量とpHの変化をアナログメータで地道に測定したことが久し振りとなった実験でした。普段の授業では,イージーセンサーを使って一気に滴定曲線を描いてしまうので,当量点付近の変化を見定めるために1滴1滴を慎重に行ったため「実験をやったな」という気分になりました。
この実験を通して感じたことは,操作の過程で,滴下量に対してpHの値をその都度グラフにプロット(データ入力)し,次のpHを予測をしながら滴定すると,滴定の変化の理由がより深く考察できるのではないかという点,また,指示薬の色の変化,緩衝作用,塩の加水分解などを同時に考察することができればベストという点などがリンクすると,より密度のある実験に発展できると思いました。そうなるような授業展開ができると良いと感じました。