夕べは早めに就寝したのですが、深夜に目が覚めてしまったので、家族を起こさないように書斎に入って本を眺め、吉野弘さんの詩集を手に取りました。みなさんは吉野弘さんをご存じですか?清流の水のように身体にすうっと入ってくるような詩がたくさんあります。
「生命は」という詩の最後の3連を、ちょっと紹介してみますね。
花が咲いている
すぐ近くまで
虻の姿をした他者が
光をまとって飛んできている
私も あるとき
誰かのための虻だったろう
あなたも あるとき
私のための風だったかもしれない
いかがですか。人間一人一人が誰かの風になって、時には背中を支えたり、時にはやさしく頬を撫でたり・・・。みなさんは今日、誰に吹く風になりますか・・・・・


お薦め:『素直な疑問符』(理論社)と『吉野弘 詩集』(角川春樹事務所)